1/17 北限の茶2
日本茶インストラクターは参考になりますよ。
茶園に連日降霜、気温(茶株面)−13℃になる
茶葉の霜 真っ白な茶園
 今朝は寒かったですねー。この冬一番とか? 茶園は霧氷の様に凍えています。増岡園店前の茶園も真っ白です。(午前7時撮影)気温は−9℃です。夜明け前には恐らく−10度くらいだったでしょう。
 狭山茶産地の中でも増岡園のある地域(通称根通り)は特に寒冷で最低気温は時にマイナス15度以下にもなります。この温度では数日続くと茶樹が凍死してしまいます。今朝はまだそこまでではありませんでした。今年の新茶は数年振りに狭山茶らしい美味しさが期待できます。
 気温が−5度ほどになると、地温も0度以下になってきます。さらに低温が長く続くと土が凍結してきます。こうなると茶の根は水を吸い上げる事ができません。地上では、乾燥した北風が吹き、茶葉から水分が奪われます。限界を超えると茶樹が枯れてしまいます。
 昭和59年の冬は大変に寒く、狭山地方では甚大な寒害を受けました。しかし、わずかに収穫できたお茶は大変良質だったことを記憶しています。甘味がのってコクのある狭山茶本来の味を今年は期待しています。
 茶樹が枯死しない限界の寒さ…これがうまい狭山茶を作ります。しかし、安定して生産できない小さな産地の悲しさで、他産地のブレンドも見うけられるのは大変残念です。

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