12月27日 厳寒の茶園
 歳末セールは12月25日終了致しました。たくさんのご利用をいただき、誠にありがとうございました(年内営業中)。歳末の忙しい中、茶園は寒さに耐えています。
連日マイナス5度〜7度になります。 茶株表面は霜に覆われています。
 寒い日が続いています。このままでは茶樹に被害(寒害)の発生も予想されます。
寒さは狭山茶の特徴である深い味わいには、絶対に必要な条件ですが、あまりにも寒いと被害が出ます。ここのところの寒さでは明け方の気温がマイナス7〜8度にまで下がり、結氷しています。
茶園の中でも茶樹の下で日陰になっているところでは、地面が氷結し始めています。
茶樹は、根からの水分が吸収できず、乾燥した北風で茶葉が萎れる青枯れ症状が出始めました。特に日頃の管理がよくない茶園では地下部の発達が悪く、被害がでやすいのです。
有機栽培茶園では、比較的少肥なために根量が多く、又、深く健全に伸びているため被害は出にくい状態になっています。
また、有機質の肥料や茶葉の落ち葉には、たくさんの微生物が生息し、寒さの中でも呼吸、分解のエネルギーを出すために地温が上がります。殺菌剤を使用しないので、微生物の働きは冬でも活発です。寒さがあまり続かないことを祈るこの頃です。
寒さ避けのために銀色のシートを掛けました。銀色は冷気を反射し、寒風から茶樹を守ってくれます。 茶園の隣の野菜畑では、強い北風によって土ぼこりが舞い上がっています。
転換期間中※の茶園
周囲の緩衝地帯には雑草が一面に生えています。この写真だけでも、仏の座、はこべ、のみのふすま、西洋タンポポ、母子草、なずな、などたくさんの冬草(越冬草)が陽だまりで春を待っています。
陽だまりの雑草には冬の間にアブラムシやカメムシなどの害虫が付き、それを食べる益虫も付きます。茶株面の厳しい寒さを避けて越冬し、新茶のころに活躍してくれます。
転換期間中とは
有機茶園は3年間有機栽培の厳しい条件にしたがって栽培管理をしなければなりません。その間に生産されたお茶には「転換期間中」の表示をします。有機栽培のお茶に匹敵する内容ですのでぜひ転換期間中のお茶を利用して有機栽培の普及を応援してください。

 

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