1月6日 この冬観測史上最低気温を記録
昭和59年、狭山地方は異常とも言える厳冬に見舞われました。狭山茶は寒害により大きな被害を受けてしまいましたが、その時以来の寒さがやってきました。
上の写真は青枯れ被害の様子です。ごく一部ではこのような被害が出ています。地温の低下により根からの水分補給ができず、茶葉は寒風により乾燥し、青枯れ状態になっています。多肥、多農薬、多収の茶園で被害が多いようです。 こちらの写真は増岡園の有機茶園です。茶葉はみずみずしく生き生きとしています。
昭和59年の寒害時には、積雪も多く今年よりも深刻でな被害でした。その教訓から増岡園では耐寒性の強い品種へと植え替えてきました。左の写真は埼玉県茶業研究所がパテントを持つ品種「ホクメイ」です。ご覧のようにこの程度の寒さではびくともしません。しかも病気に強く農薬の必要がありません。味は幻の品種「さやまみどり」を交配親に持ち、狭山茶らしい深い味わいです。
寒害常習地帯の狭山茶産地では、このようにすばらしい品種が生み出されています。全国的にはやぶきた種がほとんどですが、増岡園ではこの他にも寒さに強く狭山茶らしい濃い味わいの品種を9品種も栽培しています。特に病害虫の少ない有機栽培用の品種を求めて試行錯誤しています。有機栽培の管理では、茶樹の根が健康に保たれ、寒さにも強く安定しておいしい狭山茶が収穫できます。

 援農ボランティアのコーナーへ

昨年度の援農ボランティアによる体験落ち葉掃きの様子(加治丘陵) 集めた落ち葉は堆肥舎に運ばれてから堆肥作りの講習会が行われました。

 

<◎援農ボランティア◎参加者募集中◎>
増岡園では、有機栽培による狭山茶の栽培を消費者の方々に理解していただくため、援農ボランティアを募集しています。援農ボランティアは、落ち葉掃きから堆肥作り、施肥、茶摘み、草取り、など楽しく、厳しく体験をしていただきます。
一年間の体験で、有機狭山茶の生産現場を少しでも理解していただけますよう、スタッフ一同がんばります。
詳しい事は入間市報1月15日号又は市農政課2964-1111へお問い合わせ下さい。

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